1番人気の信頼度は、競馬場と距離の組み合わせによって変わります。直線の長さやコーナー形態だけでなく、施行されるクラスや頭数の構成も異なるため、競馬場名だけで一括りにするのは適切ではありません。この記事では、2016年〜2025年のJRA平地競走データから、1番人気の競馬場別・芝ダート別・距離別成績を比較します。
この記事の結論
1番人気の複勝率は競馬場・距離によって差がありますが、コース形態だけを原因と断定することはできません。対象数100件以上では、芝は札幌1800mの複勝率77.5%が高く、新潟1200mの56.4%が低めでした。ダートは函館1000mの71.6%が高く、福島1700mの58.6%が低めです。母数、クラス、頭数、オッズの構成をあわせて確認してください。
この記事でわかること
- 1番人気の芝・ダート別基本成績
- JRA10競馬場の芝・ダート別成績
- 芝の競馬場×距離で複勝率が高い・低い条件
- ダートの競馬場×距離で複勝率が高い・低い条件
- 対象数100件未満を主要比較から除外する理由
- 競馬場・距離データを予想へ使うときの注意点
1番人気の競馬場・距離別データはどう読む?
競馬場・距離別データは、1番人気の平均的な信頼度を比較するための基準です。ただし、施行クラス、頭数、馬場状態、オッズ構成が条件ごとに異なるため、数値差をコース形態だけの影響と断定しないでください。
全体の基準として、芝とダートの1番人気成績を確認します。両者の複勝率は64%台で大きな差はありません。
※表は横にスクロールできます。
| 条件 | 対象数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 16,597 | 33.0% | 51.8% | 64.4% | 79.1% | 83.7% |
| ダート | 16,619 | 33.1% | 52.0% | 64.8% | 78.8% | 84.6% |
データから読み取れること
芝とダートの全体差は小さいため、「芝だから信頼」「ダートだから危険」といった判断はできません。競馬場と距離まで分けて、対象数とオッズの構成を確認する必要があります。
JRA10競馬場の芝・ダート別成績
競馬場単位では、東京芝の1番人気が複勝率68.6%と比較的高く、小倉芝は60.3%、福島ダートは59.0%と低めです。ただし、競馬場ごとに施行距離やクラス構成が異なるため、次の距離別表とセットで確認します。
以下の表は、各競馬場について芝とダートの対象数、複勝率、単回値を並べたものです。障害競走は含みません。
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| 競馬場 | 芝対象数 | 芝複勝率 | 芝単回値 | ダート対象数 | ダート複勝率 | ダート単回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 930 | 65.7% | 82.4% | 650 | 64.3% | 81.3% |
| 函館 | 842 | 63.2% | 79.2% | 593 | 66.9% | 82.2% |
| 福島 | 1,184 | 60.6% | 76.5% | 918 | 59.0% | 73.3% |
| 新潟 | 1,628 | 62.3% | 82.2% | 1,352 | 64.9% | 84.3% |
| 東京 | 2,583 | 68.6% | 84.4% | 2,681 | 65.7% | 79.3% |
| 中山 | 2,102 | 64.5% | 79.2% | 2,725 | 64.6% | 79.8% |
| 中京 | 1,611 | 63.9% | 77.3% | 1,966 | 64.8% | 77.9% |
| 京都 | 1,896 | 65.2% | 75.1% | 2,108 | 65.0% | 74.0% |
| 阪神 | 2,225 | 65.8% | 78.0% | 2,693 | 66.7% | 80.5% |
| 小倉 | 1,596 | 60.3% | 75.6% | 933 | 61.4% | 75.4% |
データから読み取れること
競馬場全体では東京芝、函館ダート、阪神ダートが比較的高い一方、小倉芝や福島の芝・ダートは低めです。ただし、距離構成の違いを含む平均値なので、競馬場全体の順位だけで個別レースを判断しないでください。
芝の競馬場×距離別成績
芝では中長距離の一部で1番人気の複勝率が高く、短距離の一部で低い結果が見られます。ここでは対象数100件以上に限定し、高い条件と低い条件を分けて比較します。
複勝率が高かった芝条件
対象数100件以上の芝条件を、1番人気の複勝率が高い順に12条件掲載します。対象数が異なるため、率だけでなく母数も確認してください。
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| 競馬場・距離 | 対象数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌芝1800m | 200 | 39.5% | 77.5% | 84.5% | 94.8% |
| 京都芝2400m | 122 | 41.8% | 73.8% | 94.0% | 88.4% |
| 京都芝1800m | 348 | 37.6% | 72.7% | 85.3% | 89.0% |
| 函館芝1800m | 197 | 37.6% | 71.6% | 87.8% | 90.5% |
| 東京芝2400m | 293 | 41.6% | 71.3% | 90.4% | 87.1% |
| 東京芝1800m | 575 | 39.1% | 71.1% | 87.4% | 87.5% |
| 東京芝2000m | 411 | 36.5% | 70.8% | 75.7% | 83.2% |
| 阪神芝2400m | 160 | 36.2% | 70.0% | 77.6% | 84.4% |
| 中山芝2500m | 103 | 40.8% | 69.9% | 96.8% | 89.5% |
| 京都芝2000m | 350 | 31.4% | 68.6% | 66.4% | 81.9% |
| 東京芝1600m | 704 | 35.8% | 68.0% | 81.6% | 85.6% |
| 阪神芝1800m | 410 | 36.8% | 67.8% | 78.8% | 82.2% |
データから読み取れること
札幌芝1800mは複勝率77.5%、京都芝2400mは73.8%でした。中距離・中長距離で高い条件が目立ちますが、番組構成や出走馬の能力差が影響している可能性もあります。
複勝率が低かった芝条件
同じ基準で、複勝率が低い順に12条件を掲載します。低い条件でも1番人気の平均成績であり、個別馬を機械的に消す根拠にはなりません。
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| 競馬場・距離 | 対象数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新潟芝1200m | 163 | 32.5% | 56.4% | 94.8% | 82.1% |
| 小倉芝1200m | 730 | 27.4% | 57.8% | 70.8% | 80.6% |
| 新潟芝1000m | 238 | 28.6% | 58.0% | 86.5% | 84.6% |
| 中京芝1200m | 217 | 25.3% | 58.5% | 64.1% | 80.9% |
| 京都芝1400m | 285 | 25.6% | 58.6% | 64.8% | 79.0% |
| 京都芝1200m | 206 | 28.2% | 58.7% | 72.7% | 81.7% |
| 札幌芝1200m | 247 | 27.5% | 59.1% | 70.5% | 78.7% |
| 福島芝1200m | 530 | 27.0% | 59.6% | 74.1% | 83.1% |
| 中京芝1400m | 312 | 29.5% | 59.9% | 76.6% | 83.2% |
| 函館芝1200m | 425 | 31.5% | 60.0% | 76.8% | 78.8% |
| 福島芝2000m | 243 | 26.7% | 60.1% | 70.7% | 84.5% |
| 小倉芝2000m | 371 | 31.8% | 60.9% | 78.8% | 80.7% |
データから読み取れること
新潟芝1200mは複勝率56.4%、小倉芝1200mは57.8%で、短距離条件が複数含まれます。ただし、短距離全体が一律に低いわけではなく、競馬場・距離ごとの番組構成も確認が必要です。
ダートの競馬場×距離別成績
ダートでは1000m・1300m・1800m・1900mなどで高い条件がある一方、福島1700mや小倉1700mは低めでした。芝と同様に、対象数100件以上へ限定して比較します。
複勝率が高かったダート条件
対象数100件以上のダート条件を、1番人気の複勝率が高い順に12条件掲載します。
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| 競馬場・距離 | 対象数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 函館ダート1000m | 201 | 37.3% | 71.6% | 92.8% | 92.4% |
| 京都ダート1900m | 185 | 30.8% | 69.7% | 67.6% | 89.1% |
| 阪神ダート1800m | 1,147 | 35.6% | 68.4% | 79.4% | 85.5% |
| 東京ダート1300m | 257 | 35.8% | 68.1% | 89.0% | 90.4% |
| 中京ダート1800m | 753 | 34.7% | 67.7% | 80.5% | 86.5% |
| 東京ダート1600m | 1,114 | 34.2% | 67.1% | 75.7% | 85.3% |
| 阪神ダート2000m | 193 | 34.7% | 66.8% | 80.8% | 85.6% |
| 京都ダート1800m | 874 | 33.0% | 65.7% | 74.5% | 82.9% |
| 京都ダート1200m | 483 | 33.5% | 65.6% | 77.5% | 86.1% |
| 阪神ダート1200m | 595 | 33.9% | 65.5% | 80.6% | 85.8% |
| 新潟ダート1800m | 718 | 32.5% | 65.2% | 79.6% | 85.5% |
| 阪神ダート1400m | 758 | 34.3% | 65.0% | 82.0% | 84.7% |
データから読み取れること
函館ダート1000mは複勝率71.6%、京都ダート1900mは69.7%でした。距離だけでなく、競馬場ごとの直線、コーナー、番組構成が組み合わさった結果として確認してください。
複勝率が低かったダート条件
複勝率が低い順の12条件です。対象数が十分でも、集計期間や出走馬構成が変われば数値は変動します。
※表は横にスクロールできます。
| 競馬場・距離 | 対象数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 福島ダート1700m | 561 | 27.6% | 58.6% | 68.5% | 78.7% |
| 福島ダート1150m | 342 | 30.7% | 60.2% | 82.3% | 82.4% |
| 小倉ダート1700m | 626 | 30.7% | 60.5% | 78.2% | 82.9% |
| 中京ダート1400m | 562 | 28.6% | 61.7% | 72.3% | 83.2% |
| 京都ダート1400m | 566 | 29.7% | 62.0% | 72.3% | 81.9% |
| 小倉ダート1000m | 286 | 27.3% | 62.9% | 70.2% | 84.2% |
| 東京ダート2100m | 373 | 29.8% | 63.8% | 71.6% | 85.2% |
| 中京ダート1200m | 406 | 32.3% | 63.8% | 80.5% | 87.7% |
| 函館ダート1700m | 373 | 34.0% | 64.1% | 77.5% | 81.2% |
| 東京ダート1400m | 935 | 34.9% | 64.2% | 84.1% | 84.4% |
| 中京ダート1900m | 245 | 34.7% | 64.5% | 78.4% | 83.4% |
| 中山ダート1800m | 1,366 | 34.1% | 64.6% | 75.6% | 82.8% |
データから読み取れること
福島ダート1700mは複勝率58.6%、福島ダート1150mは60.2%、小倉ダート1700mは60.5%でした。ローカル場の一部条件で低めですが、オッズ帯や頭数の構成差を追加で確認する必要があります。
条件を分けるときの考え方は、競馬データをクロス集計で読む方法も参考にしてください。
競馬場・距離別データを実戦で使う方法
競馬場・距離別成績は、1番人気の基準値を知るために使います。高い条件をそのまま買い条件、低い条件を消し条件にせず、当該レースのオッズ、頭数、馬場、クラスへ段階的に絞り込んでください。
確認する順番
- 対象の競馬場・芝ダート・距離を特定する
- 条件の対象数と複勝率を確認する
- 1番人気の最終単勝オッズ帯を確認する
- 頭数、馬場状態、クラスの構成差を見る
- コース成績を個別馬の適性や相手関係と組み合わせる
競馬場・距離別データの注意点
競馬場×距離の集計は具体的ですが、細分化するほど対象数が減り、番組構成の影響も強くなります。本記事では主要比較を100件以上に限定していますが、100件以上であっても将来の再現を保証するものではありません。
注意したいポイント
- 複勝率の差をコース形態だけの原因と断定しない
- 施行クラスや出走頭数の違いを確認する
- 単回値100%超だけを狙い条件にしない
- 対象数100件未満の条件を主要順位へ入れない
- 競馬場改修や開催条件の変化も考慮する
細分化データの信頼性は、競馬データ分析に必要なサンプルサイズで確認できます。
まとめ
1番人気の成績は、競馬場と距離の組み合わせによって差があります。対象数100件以上では、芝は札幌1800m、ダートは函館1000mが高く、芝は新潟1200m、ダートは福島1700mが低めでした。
ただし、条件差にはオッズ、頭数、クラス、馬場など複数の要因が含まれます。競馬場・距離別データは基準値として使い、個別レースでは他の条件を追加して判断してください。
検証条件
- データ出典:競馬データアカデミー独自集計
- 集計期間:2016年1月5日〜2025年12月28日
- 集計対象:JRA平地競走の有効出走データ
- 集計対象:有効出走データのうち最終単勝1番人気
- 主要比較条件:競馬場×芝ダート×距離で対象数100件以上
- 障害競走:集計対象外
- 除外条件:着順が数値でない競走中止・取消・除外など3,207行を除外
- 指標:勝率・連対率・複勝率・単回値・複回値
- 回収値:各対象馬を単勝・複勝100円ずつ購入した場合の払戻合計を対象数で割って算出
- データ確認日:2026年7月13日
掲載データについて
本記事の数値は、競馬データアカデミーが保有するJRA平地競走データを同一条件で再集計したものです。集計対象や区分方法を変えると結果も変わるため、対象数と条件を確認し、将来の結果を保証する数字としては扱わないでください。
本記事で扱う競馬データは、過去の成績を整理するための判断材料です。特定の馬券購入や利益を保証するものではありません。実際の結果は、馬場状態、展開、出走馬の状態、相手関係、オッズなどによって変わります。
1番人気の競馬場・距離別データに関するよくある質問
1番人気の競馬場・距離別データについて疑問になりやすい点を一問一答で整理します。各回答は、掲載した集計条件と数値の範囲に限って確認してください。
よくある質問
1番人気が最も安定していた競馬場・距離はどこですか?
対象数100件以上では、芝は札幌1800mが複勝率77.5%、ダートは函館1000mが71.6%でした。ただし、番組構成やオッズの違いを含むため、将来の結果を保証する順位ではありません。
複勝率が低いコースの1番人気は消してよいですか?
消し条件にはできません。低い条件でも平均で半数以上が3着以内に入っており、個別レースではオッズ、能力差、頭数、馬場を確認する必要があります。
対象数100件以上なら信頼できるデータですか?
100件未満より安定しやすいものの、十分性は目的によって異なります。クラスやオッズをさらに分けると対象数が減るため、条件を細かくするたびに母数を確認してください。
競馬場全体の成績と距離別成績はどちらを優先しますか?
個別レースでは距離別成績を優先し、競馬場全体は基準として使います。競馬場全体の数値には複数距離とクラスの構成差が含まれます。
競馬場・距離別データだけで1番人気を評価できますか?
十分ではありません。最終単勝オッズ、頭数、馬場状態、クラス、枠順、脚質、相手関係をあわせて評価してください。
次に読む記事
競馬場・距離の基準値を確認した後は、オッズ、頭数、馬場という別の軸を加えると、条件の重なりを整理しやすくなります。
参考・出典
本記事の集計値は競馬データアカデミー保有データから算出し、オッズ表示と馬券購入に関する制度情報はJRA公式情報で確認しています。制度や表示方法は変更される可能性があるため、利用時は最新の公式情報も確認してください。
参考・出典
- JRA「オッズを見ながらの購入」(オッズ順・人気順の表示、2026年7月13日確認)
- JRA「馬券のルール」(購入年齢と馬券の基本ルール、2026年7月13日確認)
※馬券の購入は20歳になってからです。競馬は生活に支障のない余裕資金の範囲で楽しみましょう。

